フードデリバリーの配達員は気楽な仕事です。

上司はいませんし、始業時間も終業時間も自分で決められます。

休みたければ好きなだけ休めますし、働きたければ年中無休で働くこともできます。

会社員時代のように上司へ休暇申請を出す必要もありません。

そう考えると、とても自由な仕事だと思います。

実際に私は5年以上この仕事を続けていますし、今でもこの仕事の良い部分はたくさんあると思っています。

しかし、どんな仕事にも良い面と悪い面があります。

今回は、私が5年間の配達員生活の中で「もう辞めようかな」と感じた瞬間を振り返ってみたいと思います。

1. 自分の無力さを感じたとき

配達員は自分で仕事を取ってくるわけではありません。

Uber Eatsや出前館などのプラットフォームに登録し、スマホに届くオファーを受けることで仕事が成立します。

言い換えれば、オファーが来なければ何もできません。

営業活動も必要ありませんし、顧客対応に追われることも少ない反面、仕事の入口を完全にプラットフォームに依存しています。

この依存関係を強く感じる瞬間があります。

それがシステム障害です。

実際にアプリの不具合や通信障害によって、突然オファーが止まってしまったことが何度もありました。

こちらは配達したい気持ちも、働く時間もあるのに、仕事そのものが流れてこない。

そんなときは、自分ではどうすることもできません。

GUCHOKU
GUCHOKU
「頑張れば解決できる問題ではない」

そう感じた瞬間は、配達員という働き方の限界を考えてしまいます。

2. 配達員の事故のニュースを見たとき

配達員は道路の上で仕事をしています。

自転車でもバイクでも、常に事故のリスクと隣り合わせです。

配達員の事故のニュースを見たり、SNSで事故報告を見たりすると、やはり考えてしまいます。

GUCHOKU
GUCHOKU
「次は自分かもしれない」

と。

私自身も交通事故を経験しています。

Uber Eats配達員の私が追突事故に遭った話。被害者になって初めて分かった現実Uber Eats配達員として働く私が信号待ち中に追突事故の被害者になりました。事故直後の状況、救急搬送を迷った理由、個人事業主ならではの収入不安や被害者として感じた現実を実体験で記録します。...

信号待ちで追突され、救急搬送されたこともありました。

幸い大きな後遺症は残りませんでしたが、事故の怖さは十分に知っています。

自分が怪我をするのも嫌ですし、もっと嫌なのは他人を傷つけてしまうことです。

事故のニュースを見るたびに、

GUCHOKU
GUCHOKU
「もっと安全な仕事があるのではないか」

と考えることがあります。

3. 雨の日の信号待ちで我に返ったとき

配達員にとって雨の日は稼ぎ時です。

注文が増える一方で、配達員は減るため、普段より忙しくなることが多くあります。

私は雨の日の稼働が嫌いではありません。

むしろ晴れているのに暇な日より、雨でも忙しい日の方が好きです。

しかし、そんな私でもふと我に返る瞬間があります。

それは土砂降りの中で信号待ちをしているときです。

全身ずぶ濡れ。

顔には雨粒が当たり続ける。

カッパの中は蒸れる。

それでも信号は赤。

ただ立ち尽くして待つしかありません。

そんなとき、

GUCHOKU
GUCHOKU
「俺は今、何をしているんだろう」

と思うことがあります。

まるで修行僧のような時間です。

忙しいときは気にならないのですが、信号待ちだけは現実に引き戻される瞬間です。

4. 長く続けても優位性がないと感じたとき

会社員なら経験年数によって昇給したり、役職が付いたりします。

職人なら技術が評価されます。

しかし配達員は少し違います。

昨日登録した新人も、5年間続けているベテランも、基本的には同じオファーを受けます。

もちろん地理や効率化の経験はあります。

しかし、それが直接的な待遇改善につながるわけではありません。

「5年続けたから特別優遇される」

ということもありません。

長く続けていると、

GUCHOKU
GUCHOKU

「自分は成長しているのだろうか」

「このままでいいのだろうか」

と考えることがあります。

この感覚は配達員なら一度は感じるのではないでしょうか。

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5. 稼働時間がどんどん長くなっていくとき

配達員の収入は基本的に件数に比例します。

もちろん例外はありますが、一般的には配達件数が増えれば売上も増えます。

逆に言えば、一気に売上を倍にする魔法の方法はありません。

そのため、

もっと稼ぎたい。

生活費を増やしたい。

クエストを達成したい。

そう考えると自然と稼働時間が長くなっていきます。

私も普段から12時間前後は稼働しています。

多い日は15時間、16時間近くになることもあります。

朝から深夜まで走り続けたあと、

「これをあと何年続けるんだろう」

と考えてしまうことがあります。

自由な仕事だからこそ、気付けば自分で自分を追い込んでしまうこともあるのです。

6. すべてを配達件数で換算してしまうとき

これは配達員あるあるかもしれません。

買い物へ行ったときの話です。

例えば6,000円の商品を見たとします。

普通なら、

「欲しいな」

「高いな」

と考えるだけです。

しかし配達員を長くやっていると、

「これ20件分くらいだな」

と考えてしまいます。

外食をしても、

洋服を買っても、

家電を見ても、

すぐに配達件数へ換算してしまうのです。

楽しいはずの買い物なのに、

頭の中では仕事の計算が始まっている。

そんな自分に気付いたとき、

GUCHOKU
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「少し仕事に支配されすぎているな」

と思うことがあります。

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それでも私は配達員を続けている

ここまで辞めたいと思った理由を書いてきました。

正直、どれも実際に何度も感じたことです。

それでも私は今も配達員を続けています。

なぜなら、それ以上に自由さや気楽さを感じているからです。

嫌な上司もいません。

満員電車もありません。

働く日も休む日も自分で決められます。

辞めたいと思う瞬間はあっても、翌日にはまたバイクに乗っている。

それが私にとってのフードデリバリーという仕事なのかもしれません。