フードデリバリーの仕事は自由な働き方として紹介されることが多いです。

出勤時間も自分で決められますし、上司に指示されることもありません。

人間関係のストレスが少ない仕事として魅力を感じる人も多いでしょう。

実際に僕自身も長年フードデリバリーの仕事を続けていますが、確かに人間関係の悩みは会社員時代と比べると大幅に減りました。

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しかし、その一方で感じることがあります。

それは、フードデリバリーは思っている以上に孤独な仕事だということです。

今回は現役配達員として感じている「フードデリバリー配達員の孤独」について書いてみたいと思います。


配達員は基本的に一人です

フードデリバリーの仕事は、ほとんどの時間を一人で過ごします。

朝に家を出てから夜に帰宅するまで、

  • 店員さんとの短いやり取り
  • お客様への商品受け渡し

以外は、ほぼ一人です。

会社員時代のように会議もありません。

雑談もありません。

最初はそれが気楽に感じました。

しかし長く続けていると、不思議なことに会議や職場の雑談が懐かしく感じることもあります。

もちろん毎日の会議に戻りたいわけではありません。

ただ、人と話す機会が極端に少ない環境だからこそ、以前は当たり前だったコミュニケーションの価値を感じることがあります。


イライラしても吐き出す場所がない

配達員も人間です。

当然ですが、

  • イライラする日
  • モヤモヤする日
  • 理不尽だと感じる日

もあります。

しかし、その気持ちを吐き出す場所がほとんどありません。

会社員であれば、

「今日の会議長かったな」

「上司にこんなこと言われたよ」

と同僚と話すことができます。

ところがフードデリバリーでは、一日中ほぼ一人です。

良いことも悪いことも、自分の中で処理しなければなりません。

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これが想像以上に大きな違いだと感じています。


配達員同士にも独特の距離感があります

待機中に他の配達員と話をすることもあります。

しかし、そこには独特の距離感があります。

不思議なことに、本名を知らないまま何年も顔見知りというケースも珍しくありません。

そのため、

「白いPCXに乗っている人」

「青い自転車の人」

といった呼び方になることもあります。

少なくとも僕が配達しているエリアではそんな雰囲気です。

もちろん仲が悪いわけではありません。

挨拶もしますし、雑談もします。

ただ、お互いのプライベートに深く踏み込まない暗黙の了解のようなものがあります。


オファーが来れば会話は終わります

配達員同士で話をしていても、オファーが来ればそこで会話は終了です。

「じゃあ行ってきます」

そんな感じで話は中断されます。

次に会うのが数時間後なのか、翌日なのか、それとも数週間後なのかはわかりません。

話題も、

  • 今日の鳴り具合
  • 配達件数
  • 単価
  • 天気

などの定番の内容が中心です。

少し息抜きにはなりますが、腰を据えて深い話をすることはほとんどありません。


仲間のようで仲間ではない関係

配達員同士で連絡先を交換している人もいます。

一緒に食事に行く人もいるでしょう。

しかし会社の同僚とは少し違います。

フードデリバリーの配達員は個人事業主です。

同じ仕事をしていますが、チームではありません。

少し大げさな表現になりますが、同じエリアで仕事をしている以上、競合相手でもあります。

だからこそ、お互いに適度な距離感を保っているのかもしれません。


売上が最高でも誰も褒めてくれません

フードデリバリーには終礼がありません。

仕事終わりの打ち上げもありません。

誰かが

「今日は頑張ったね」

と言ってくれるわけでもありません。

たとえ今日の売上が過去最高を更新したとしても同じです。

配達を終えたらバイクを停めて、ヘルメットを脱いで、淡々と帰宅します。

そこに拍手はありません。

達成感を共有する相手もいません。

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良くも悪くも、とても静かな仕事です。


それでも僕はこの仕事が嫌いではありません

今日も多くの配達員が、一人で街を走り、一人で仕事を終え、一人で帰宅しています。

そんな孤独さも含めて、フードデリバリーという仕事なのだと思います。